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【令和2年2月議会鹿島議員の個人質問】ナゴヤ子ども人生応援サポーター事業について

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質問の様子は以下よりご覧ください。
【名古屋市会 本会議録画中継(外部リンク)】

〇子どもの人生を応援するキャリア教育の推進のために

 名古屋市令和2年度予算案には、子どもと親を支援する多くの施策が盛り込まれていますが、その中でも学校でのキャリア教育の充実は重点施策の一つです。減税日本ナゴヤの鹿島としあき議員は、新年度予算で大きく拡充されるキャリア教育について、本会議で河村市長の見解を質しました。

【鹿島議員】
 河村市長は、予算案の提案説明で「全ての子どもたちが自分の好きなことを自由にでき、大人はそれを支援する。そして学校に楽しく通い、毎日笑顔で暮らせるマチにしたい」として、常勤スクールカウンセラー、個別最適化された学び、子どもの人生そのものを応援する仕組み、の3つの柱を充実させるとしている。
 「子どもの人生そのものを応援する仕組み」としては、キャリアコンサルタントの有資格者であるキャリアナビゲーターが、児童・生徒や保護者への直接指導・個別相談や出前授業等を行う「子どもライフキャリアサポートモデル事業」(子ども青少年局)の拡充と、高等学校・特別支援学校高等部でキャリア教育を幅広く推進する「ナゴヤ子ども人生応援サポーター事業」(教育委員会)が新規事業として期待されている。
これは、市長が昨年10月に行ったロサンゼルスの視察が、導入のきっかけになったと聞いている。ロサンゼルスの公立高校では、将来のキャリアを見据えた教育を専門に行う「キャリアパスウェイ」というシステムが設けられている。日本においてこのキャリア教育を実践する場合の課題は何か。

【河村市長】
 キャリア教育については以前から勉強していたが、ロサンゼルスのベニス高校を視察し、人生そのものを教える、という目的の根本が違うと感じた。就労支援とは違う。ベニス高校で扱っている4つのパスウェイのうち、自分は「健康・医療」を見学したが、生徒は物凄く楽しそうだった。
常勤スクールカウンセラーの配置で、「相談」についてはかなりの成果を上げてきたが、どういう人生を送っていくのか、障がいや家庭環境の問題、成績不振などがあっても、様々な人生の道があることを学び、希望を与えることが大切だ。

【鹿島議員】
 キャリア教育を拡充する場合、必要な人材はキャリアコンサルタントだ。急速な増加に人材供給は間に合うのか。キャリアコンサルタントの有資格者以外の採用も検討しているのか。

【河村市長】
 ロサンゼルスでは、実業で3年の経験があり、教育のトレーニングを受けた人が担当している。日本では、キャリアコンサルタントの有資格者が4万人おり、大学での就労支援や企業での転職支援を行っている。小中学生に仕事について教えることとは別であるが、ハローワークと相談してすすめていく。また、法人会の協力を得て、現職の方、退職された方などを対象に募集し、教育的トレーニングを行っていきたい。

【鹿島議員】
 名古屋の子どもたちが人生を豊かにするためには、学校教育の中でで、将来の進路について特化した学びの機会が必要。アメリカの問題解決型学習の教育手法を取り入れた新たなチャレンジとして期待したい。