減税日本ナゴヤは、2月5日、「新型コロナウイルスワクチン接種にかかる要望書」を河村市長に提出しました。今回の要望は、新型コロナウイルスワクチンの接種開始が具体的になりつつある状況の下で、迅速・効果的かつ安全な体制の構築のために必要な事項を要望したものです。
要望書を提出した減税日本ナゴヤ新型コロナウイルス感染症等危機管理対策委員の豊田かおる議員は、「ワクチンは開封すると決められた時間内に接種しなければならず、無駄になる恐れがある。廃棄されないよう弾力的に対応してほしい」と訴えました。対応した河村市長は「医療機関の協力は重要だ。ワクチンを無駄にしてはいかん」と語り、担当部長も「廃棄されることがないよう、しっかり対策をとりたい」と答えました。
要望書の全文は次の通りです。
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令和3年2月5日
名古屋市長 河村たかし 殿
会派:減税日本ナゴヤ
団長:佐藤ゆうこ
新型コロナウイルス感染症等危機管理対策委員長:鹿島としあき
新型コロナウィルスワクチン接種にかかる要望書
令和3年1月28日、医療機関への支援やワクチン接種体制整備といった新型コロナウイルス拡大防止策4兆3581億円が盛り込まれた総額19兆1761億円の今年度の第3次補正予算が、参議院本会議で成立しました。政府は、2月17日にも、同意を得られた医療従事者(1万人程度)を対象にワクチンの先行接種を始める方針で、次いで新型コロナウイルスの感染者に頻繁に接する機会がある医療従事者や救急隊員ら(370万人)に接種した後、4月1日以降、65歳以上の高齢者(3600万人)からワクチン接種をすると表明しています。
1月27日には、川崎市で集団接種を想定したワクチン接種シミュレーションが実施され、今月12日に、最大3000人が接種を実施する見込みである藤田医科大学病院が、医療従事者向けの接種訓練を行います。本市でも、市民が接種する際の安心と利便性を図り、速やかにスケジュールを開示して欲しいとのお声を数多くいただいております。円滑な予約方法を準備し、接種の実務を担う準備を万全に進め、医師・看護師の確保に努める必要があります。
訓練から得られたノウハウを活用し、医師会等に協力を求め、医療機関と集団接種の両輪でワクチン接種を行い、新型コロナウイルス感染拡大を収束に向けたいと考えております。
つきましては、下記の事項を要望いたします。
1.医師・看護師確保や既往症やワクチン接種後の副反応の見守りの観点から、できるだけインフルエンザワクチンと同様、多くの医療機関の協力を得られるよう医師会等に協力を求め、「名古屋モデル」をいち早く確立し、市民に開示すること。
2.集団接種の接種券及び予診票の郵送に際し、国による特別定額給付金の際に培ったノウハウを生かし、速やかに郵送すること。また、予約についても、本市専用コールセンター、ウェブサイトに加えLINEアカウントを利用した事前予約機能を追加し、本市公式アプリも含め、あらゆるSNSを活用して広報に努め、市民の利便性を考慮し、円滑な予約、接種が出来る準備を講ずること。
3.ワクチンを効率よく接種する体制を構築し、ワクチンを廃棄することの無いように、優先順位対象外の市民にも接種を柔軟に対応すること。